近年の神経科学研究では、疾患の発症初期から治療反応に至るまでの過程を長期的に追跡し、覚醒状態における神経細胞・血管・免疫細胞間の相互作用を高解像度で解析しようとする試みが活発に行われています。従来のイメージング手法では捉えることが困難であった、このような脳の動的変化や微小環境の変化をリアルタイムで記録する上で、生体顕微鏡(Intravital Microscopy)技術は重要な役割を果たしています。
本ウェビナーでは、このような研究動向を踏まえ、より高度化された実験環境と多様な動物モデルを適用した最新の脳研究事例をご紹介いたします。
以下が今回のウェビナーの詳細です。
Theme #5 – Webinar (Virtual Demo) 「生体顕微鏡による脳疾患の経過と治療効果の可視化:長期追跡研究への応用」
Time: 2025年9月4日(木)午後2時 Speaker:
韓国科学技術院 医学科学工学大学院 生体微小可視化研究室 Pilhan Kim
IVIMテクノロジー Technical Application Specialist Bill Park
主な内容:
CIC(Cranial Imaging Cannula)を活用した長期イメージングプラットフォーム
覚醒状態下のマウスモデルによる生理的応答の精密観察
Free Space(FS)を用いたラットモデルにおける高解像・広視野の脳イメージング
これらのJapan Series 5バーチャルデモにより、従来よりも広い視野で脳の多様な領域を長期的に観察し、覚醒状態下での神経反応や細胞間相互作用まで解析できる可能性が広がります。
本ウェビナーでは、これら3条件を適用した実際の研究計画およびデモンストレーション事例を通して、生体顕微鏡の応用拡張性と研究戦略立案への活用可能性について重点的にご紹介します。今後、疾患発症メカニズムの解明や治療評価において、生体顕微鏡をより積極的に活用しようとされる研究者の皆様にとって、有益な時間となることを期待しております。 |